○企業と人権について、考えさせられるような事件が続いています。
>子ども向けのパソコン、携帯電話の閲覧制限(フィルタリング)に、「同性愛」が含まれている。
・・・「自分がそうかもしれないと悩む子どもたちが、LGBTに関する正確な知識を得ることができない」としてLGBT当事者たちが抗議活動中。
>こちらのサイトからもリンクさせて頂いている
『フツーに生きてるゲイの日常』で紹介されていた、国内のLGBT活動に関する貴重なYouTube映像が、YouTube側のアカウント停止処置により視聴できなくなっている(映像の検索用タグに、ジャニーズ事務所タレントの名前が記載されていたことが問題になったらしい)。
・・・YouTubeは、google傘下になりましたね。「googleの検索リストからはずされることは、ネット上での死を意味する」という言葉を思い出しました。
>右翼団体の抗議活動を怖れて、映画『靖国』の上映中止が相次ぐ。
・・・このニュースが話題になり、かえって上映館は増えた様子ですが。
>カナダの「iTunes Music Store」、ストアからホモフォビックな楽曲排除。
・・・これはこちらのニュースから。
http://gayjapannews.com/news2008/news56.htm米アップルコンピュータ社が運営するオンライン・ミュージック・サービス「アイチューンズ・ミュージック・ストア(iTunes Music Store)」のカナダ向けオンライン・ストアから、反同性愛的な歌詞を含む数曲が排除された。カナダのLGBT団体Egaleと、反同性愛的楽曲に反対する「ストップ・マーダー・ミュージック(Stop Murder Music)」の働きかけにiTunesが応じたもの。7日、Xtra.caが伝えた。
オンライン・ストアから姿を消したのは、同性愛者を殺すよう呼びかける歌詞を含む、レゲエ界の有名アーティストのブジュ・バントン(Buju Banton)、エレファント・マン(Elephant Man)、TOKの楽曲。
Egaleとストップ・マーダー・ミュージックは今年1月、iTunesに対し、ホモフォビック(同性愛嫌悪的)な楽曲をオンライン・ストアから除去するよう文書で要請。同性愛者への暴力を促しているとして具体的に3つの楽曲名を挙げ、iTunesはこれらすべてを除去。
iTunesの判断により、3曲に加え、ホモフォビックな歌詞を含む楽曲の入ったすべてのアルバムも姿を消した。
ストップ・マーダー・ミュージックのアキム・ラーチャーさんは、「iTunesは、ホモフォビックな音楽を排除することで、会社としての責任を果たした」と述べた上で、「カナダとカリブ海諸国のLGBTコミュニティにとっての勝利」と決定を評価。Egaleによると、iTunesの他、HMV、Amazon.ca、アーチャムボルト社にもホモフォビックな楽曲の除去を求めている。
昨年、ストップ・マーダー・ミュージックは、オンタリオで行われる予定だったエレファント・マン、ケイプルトン(Capleton)、ビーニー・マン(Beenie Man)、シズラ(Sizzla)らによるライブを中止に追い込んだ。
ビーニー・マン、シズラ、ケイプルトンはストップ・マーダー・ミュージックとの間で、ホモフォビックな歌詞を含む楽曲を歌うことを止め、同性愛者に対する暴力に反対するとの合意書を交わしている。(翻訳・編集 ゲイジャパンニューススタッフ) © GayJapanNews All Rights Reserved
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○LGBT情報の取り扱いで、企業の姿勢が見えますね。
>「同性愛」というフィルタリング項目は明らかに差別的。人権意識が低すぎます。フィルタリングをするのであれば、同性愛、異性愛を問わず、「出会い系」や「エロサイト」等の規制で足りるはず。人権問題として、国の人権局が指導に入るべき事項なんじゃないかと思います。
>YouTubeアカウントの停止は非常に一方的で恐ろしくさえありますが、残念ながら、タレント事務所側、google側が、個々の事例に応じた判断をするのは、時間の制約もあり困難でしょう(知的財産権を侵害する画像や映像がWEB上にあふれている状況ですから、機械的な対応になるのも理解できます)。
このケースは、LGBT情報がどうこうというわけではないので、なんかもやもやはしますが、『フツーに生きてるゲイの日常』で掲載されていた映像のLGBTにとっての重要性を考えると、今回は、何よりもまず一刻も早い復旧を望みます。
>右翼や宗教団体等のターゲットに、日本のLGBT活動が入ることが心配です。LGBTの可視化に伴い、反動も大きくなるはずですから、日本のLGBT活動もそのリスクを考えに入れることがこれからは必要でしょう。(すでに、都城市の男女共同参画条例制定時には、宗教団体を母体とする「世界日報」というメディアが、ホモフォビックな記事をWEBで配信しましたし、関西レインボーパレードが右翼のパレードと日程が重なったさいには、警察が、時間をずらす等、トラブル予防の対応をしたそうです。)
しかし、過激でグロテスクな反動があることで、初めて社会が差別の存在に気付く効果も期待できます。欧米のLGBT活動の、反動も利用しちゃうしたたかさ&メディア受けするチャーミングさは、素晴らしいです。ロシアのLGBTパレードが保守派の攻撃にあった映像が海外メディアで取り上げられていましたが、若くハンサムな青年であるパレードの代表が、スキンヘッドの集団に襲われて、頭から血を流す映像・・・これが視聴者に何を語るのか、どっちに共感する人が多いのかは明白です。
そういう意味でも、来週のNHKのゲイ/レズビアン特集への反応が、非常に楽しみです。ポジティブなものもネガティブなものも、どんどん来てーと思います。
>企業の社会的責任として、人権的に問題のある商品を販売しないということは、これから必要になる配慮でしょう。例えば、途上国の児童労働によって製造された商品は置かない、ということと同じだと思います。
しかし、音楽という表現に関わる商品ですので、「表現の自由」との綱引きで、どこで線を引くかは問題になると思います。今回のケースとは逆に、フィルタリングのケースのように、LGBTに関するポジティブな情報が遮断されてしまうこともあるのですから。「どんな作品でも取り扱う、それを選ぶかどうかが消費者の判断」という企業も、当然、あっていいいと思います。
私は、
どんな商品を売るかは個々の企業の判断、だがその取り扱いの基準は明示すべきじゃないかと思います。その基準が気に入らなければ、今回のように抗議したり、ボイコットすればいいだけのことで、WEB上では代わりの商店もすぐに見つかるし、何だったら自分で販売することもできちゃうのですから。その企業のポリシーを消費活動によって判断するのは、最終的には消費者、つまり一般市民ということになるでしょう。
しかし、難しいのはグローバルに活動している企業ですね。世界には、LGBT差別が違法な国もあれば、LGBTであることが違法な国もあるわけで。国別に対応するというのもアリですが、手間がかかりますし、先進的な国からはそのダブルスタンダードを非難されるでしょう。AMAZONなんかがどうしているのか、気になるところです。